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アルツハイマー認知症は徐々に進行していく。その経過は?

      2016/04/02

認知症とは「脳の病気によって物忘れが起こり、そのため生活に必要なさまざまなことを一人で行うのが困難になってきている状態」です。認知症の初期は物忘れがひどくなり、同じことをくり返す、今までできていた事が難しくなるなど、本人も「なにかがおかしい」と感じはじめます。最初から記憶がすべてなくなるわけではないので、本人にも物忘れの自覚があります。しかし、アルツハイマー型認知症では、初期の頃から、記憶障害などによって日常の生活に差し障りがでてきます。アルツハイマー型認知症は40歳から90歳の間に発症することが多く、年単位で徐々に進行していくものなのです。ではどのような経過を経て進行していくのでしょうか?

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http://www.irasutoya.com/2015/04/blog-post_902.htm

アルツハイマー型認知症の進行の進み方

【初期(2年から3年)軽度の特長】

●新しい事柄を忘れてしまい、何度も同じ事を聞いたり、何回も同じ事を繰り返し言う。新しい出来事は忘れてしまうが、昔の記憶はほとんど忘れていない。

●日時や年月がわからなくなるが、場所はだいたいわかる。

●趣味や興味があったことに関心がなくなってくる。料理など手順をふんで行う一連の作業ができなくなってくる。

●日常会話は支障ないが、過去の記憶を必要とする会話は難しくなり、失語や失認、失行が目立つようになる。

●物の置き忘れやしまい忘れが増える。また物を盗られるなどの妄想がみられることがある。

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【中期(4年から5年)中度の特長】

● 日付けが分からなくなり、何度教えても今日が何年、何月、何日なのか言えなくなる。日付けや年度だけでなく、時間、場所、人物についてかなり理解できなくなる。

●記憶障害や錯乱が悪化して、場所がわからなくなり、道に迷いだし徘徊するようになる。

●お茶を入れるなど、道具を使った複数の手順による作業が困難になる。以前は出来ていた家庭内の簡単な用事が出来なくなる。

●身だしなみに無頓着になり、やたらと重ね着になったり、前後、裏表など着方がわからなくなったり、季節違いの服装をしたり、服が選べなくなり介助を必要とするようになる。

●新しいできごとは全く覚えていられなくなる。古い記憶や昔のこともあいまいになったり、分からなくなってきます。

● 幻覚、妄想が出てくるようになり財布や通帳を自分がどこかに置き忘れたのに、盗まれたと騒わいだり、物のしまった場所をすっかり忘れてしまい、一日中探して騒ぐようになる。

【後期(2年から3年)高度の特長】

●家族や知り合いの顔を見ても誰だかわからなくなる。

● 日常会話だけでなく、通常の会話そのものが難しくなり、コミュニケーション能力の喪失する。

●湯の温度や量が調節できなくなり、体もうまく洗えなくなる。浴槽への出入りもできにくくなり、風呂から出た後もきちんと体を拭くことができなくなる。その結果、風呂に入りたがらない、嫌がるという行動が見られる。

●トイレの水を流せなくなる。尿失禁、便失禁などがみられるようになる。施設入所の可能性が高まる。

●歩行障害が出現する。歩行ができなくなる時期は個人差はあるが、しだいに歩行がゆっくりとなる。
●寝たきりに近い状態であっても最初は介助なして椅子に座っていることが出来ていたのに、次第に介助なしでイスに座れなくなる。

●認知機能の衰退から笑う能力がなくなってくる。

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まとめ

アルツハイマー型認知症は発症から後期に至るまで、人によって3年~20年と大きな開きがありますが、平均で約8年といわれています。初期の頃は家族や周りの人が低下していく記憶力をフォローしてある程度は自分で生活上必要な活動を行うことができます。しかし、病気が徐々に進行して認知機能の低下が進み、自分で出来ることが減り、家族や周囲の人の介助が必要な場面がだんだんと増えてきます。後期には日常生活全般に介助が必要となり、寝たきりになる事もあります。
現在多くの認知症の治療では薬物療法・非薬物療法・介護の3つの柱で支えていきます。薬物療法では認知症の進行を抑える薬と周辺症状を軽くするタイプの2つがあります。認知症では薬の効力も個人差がありますので、薬だけの治療では限界があります。非薬物療法は低下していく脳の機能や使われていない神経細胞を刺激したりすることが有効とされます。リハビリテーションやデイサービスなどで機能の低下を出来る限り遅らせるようにします。そして介護では日常生活で不自由な行動を手助けして、安心感を得てもらい残された認知機能を維持していくようにします。この3つを組み合わせて治療することが重要となってきます。そのためには認知症の進行や経過を家族が理解する事により、長期的な計画を立てながら介護生活を進めていくことが大切ではないでしょうか。

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