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猫の熱中症の対策は?

      2016/04/08

暑い夏、人も熱中症にかかりますが、実は猫は、熱中症になる危険が人よりも高いことをご存知でしょうか?

o0533040011408079072[1]出典:http://stat.ameba.jp/user_images/20110810/21/kifuda/62/78/j/o0533040011408079072.jpg

熱中症(ねっちゅうしょう)は、体内で発生した熱が、うまく外に排出できず熱がたまり、体温が通常よりも上昇して発生する体の機能不全に陥った状況です。
人間は、急激な体温上昇を抑えるために発汗し、その汗が渇くときに気化熱を体から奪うことで調整しています。しかし、猫は汗腺(汗が出る皮膚の構造)がほとんどなく、人間のように汗をかけません。猫は主にパンティング(あえぎ呼吸)で呼吸器系を使って体から熱を放出します。
しかし、人間の発汗による放熱に比べ、パンティングでの放熱の効率は低く、気を付けていないと体の中に余分な熱がたまってしまい、熱中症にかかって最悪のケースでは死亡してしまうこともあります。 しかし、猫は、犬と異なり、グルーミングを行います。グルーミングとは、体中をなめる行為です。動物行動学者によると、猫の熱放散のうち、およそ1/3は皮膚や体毛をなめることによる唾液の蒸発だとしています。猫が、犬のように常に、パンティング(ハーハーと苦しそうな息遣い)をしないのは、このためとも言われています。しかし 猫は、家の中でも、比較的天井に近いところにいることもあり、通常、人が感じている室温よりも高い温度の環境にいることがありますので注意が必要です。

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猫の熱中症の原因

猫が熱中症にかかる主な原因としては、
・夏場の車内放置
・肥満(熱がこもりやすくなる)
・短吻(鼻筋が短いので冷却能力が劣る)
猫は犬に比べ、呼吸器の長さが短いのでパンティングでの効果が犬よりも低いといわれています。
・過剰な運動
・ドライヤーの熱風   などです。
シャンプーあとのドライヤーの熱も猫にとっては、排出できない熱を受けていることも考える必要がありますね。

猫の熱中症の症状

猫が熱中症を発症した場合の症状は次の通りです。
・元気がない
・ぐったりしている
・食欲不振
・呼吸が荒い
・ふらふら歩いている
・大量のヨダレ
・脈拍・心拍数の増加
・口の中が鮮紅色
・眼振(がんしん=眼球が不規則に動く)
・嘔吐
・下痢・血便
・けいれん
よく見るとこれらの症状は、ヨダレの項目を除くと、人間の子供の熱中症の症状と同じです。
ただし、細菌やウイルスの感染による発熱により、体温が上昇することがあります。この場合は、体温の上昇で細菌やウイルスを殺そうとするものですので無理に体温を下げる必要はありません。その見分け方は、パンティングをしているかどうかです。
パンティングをしている場合は、猫が意図せず体温が上がっている証拠ですので熱中症の可能性が高く、パンティングをしていない場合は、猫の体が自ら体温をあげているので細菌やウイルスの感染の可能性が高いといえます。

猫が熱中症にかかったときの応急処置・治療法

猫が熱中症にかかったときの処置と治療法には以下のようなものがあります。

  • 体温を下げる
    猫の体温は、通常で37.7~39.2℃であり、人間の37℃に比べるとやや高いですが、日ごろから接していると体温が高くなっていることはわかります。もし、熱中症の症状が疑われる場合、すぐに室内でも涼しい場所に移動して水を飲ませ、体に水をかけます。 そして扇風機やうちわなどで風を送り、気化熱によって体温を下げましょう。人間が汗をかきそれが渇くときに体を冷やすことをやってあげるわけです。
    しかし、暑いからと言って、かき氷や氷水は冷たすぎて血管の収縮を引き起こすため、使わないほうがいいと思います。
  • 応急処置が終わったら獣医さんへ
    応急処置が済んだら獣医さんの元へ連れて行きましょう。
    一般的に、熱中症の症状が現れてから30~60分以内に適切な処置を施せば経過回復は良好です。しかし2~3時間経過し、体温が41度まで上昇してしまい、血便など重篤な症状が現れてしまった場合、障害が残ることや命を落としてしまうことがあります。
    飼い主は、愛猫をよく観察し、症状の変化に合わせた機転と行動力が愛猫の命を救います。

夏をむかえる飼い主の心構え

熱中症の多くは、人間と猫の体温調整能力が同じであると勘違いした飼い主の油断によって生じます。

猫は全身を毛で覆われていて、寒さに強い反面、暑さが苦手です。 このような犬の特性を理解せず、飼い主の感覚だけで猫と一緒に行動すると思わぬ病気や事故につながります。ここで、猫の体温調節についておさらいしておきましょう。

猫と人間の体感温度の違い

猫も人間も体温調節をする場合に、気化熱と放射熱を利用します。
【気化熱】水が蒸発するときに、水蒸気になるエネルギーを皮膚や呼吸器から奪っていきます。
【放射熱】皮膚と大気の温度差で直接熱を放射します。
気化熱を利用して人間は発汗(汗の蒸発)、猫はパンティングにより体内の熱を放出しています。
また、猫は、体毛を持っていることから、皮膚からの放射熱を出すことが非常に難しいので熱がこもってしまいますが、前述したとおり、毛をなめるグルーミングにより気化熱も利用しています。

    • 猫の汗腺
      人間は、体中に存在している汗腺(かんせん)という分泌腺から汗を噴き出すことができますが、猫に汗腺はほとんどありません。その結果、水分を気化できる部分が呼吸器系の表面に限定されてしまい、放出できる気化熱も少なくなります。つまり、猫は体温がこもりやすいということです。その代り、冬場は体毛の下で汗をかくことがなく常に暖かく体温を保つことができます。
    • 猫のパンティング(あえぎ呼吸)
      猫は呼吸器表面の水分を効率的に蒸発させるため、「パンティング」と呼ばれる激しい呼吸(ハー、ハーという息)をします。しかし犬は、体内の熱を放出するためにパンティングを行いますが、パンティングをすることで肋間筋や横隔膜といった筋肉の収縮運動を伴い、発熱します。せっかく冷えた体もすぐに温まってしまう結果になります。 このパンティングは、愛猫からの「暑いよ~」という言葉ともとれます。
    • 被毛
      ほとんどの猫は体毛におおわれています。これは、外で活動する動物が皮膚を傷つけないようにすることと、熱を逃がさないようにし、体温を保つためです。その結果、夏や暑い環境下では体に熱がたまる結果になります。

「汗腺をもたないこと」、「パンティングを要すること」、「被毛を持つこと」という特徴により、猫は寒さに強いけれども、体温を下げることが苦手ということを十分理解することで、猫の熱中症を防ぐことができます。

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猫の熱中症対策

猫の熱中症(ねっちゅうしょう)は、人の熱中症よりも気付きにくく、想像以上に危険な症状です。
そんな愛猫への思いやりとしてその対策を見ていきます。

扇風機

扇風機の風を受けると涼しく感じるのは、肌から汗や水分が蒸発するから感じるわけで、猫は汗をかかないので、風が当たっても涼しくありません。 むしろ、外気温が高い状況で扇風機の風を当てるとドライヤーを当てているかのように熱中症を促進してしまいます。 もし、暑さが厳しいときに、扇風機を猫にあてる場合は、霧吹きなどで、水分を与えてやり、気化熱が発生できるようにしてあげましょう。 そうすることで、猫も扇風機の恩恵にあずかることができます。

エアコン

 

やはり猫の場合は、エアコンで部屋の室温自体を下げるのが一番です。しかし、電気代もかかりますので、遮光カーテンなどを使ったり、エアコンと扇風機で部屋全体を冷やすなどの工夫をすることも大切です。

被毛を夏仕様にトリミング?

猫も、犬などのペットと同様に体毛におおわれています。また、ペルシャ猫などのようにロングヘアーの猫もいますが、基本的に夏だからと言ってのトリミングは不要です。猫は夏になると毛量が減少するので、心配ありません。 トリミングは、お尻のあたりを衛生上する程度で十分です。

飲み水

猫も人間と同じで、脱水症状になるのが一番危険です。どんな時も飲み水がある状態にすることが本当に大切です。

車の社内放置は厳禁

人間の赤ちゃんと同様に、短時間でも絶対に車の中に放置してはいけません。10分程度でも十分危険な領域です。

◆まとめ◆

夏場は、猫にとっては非常につらい時期です。飼い主は、猫の性質や特徴を理解し、愛情をもってともに過ごすことが大切です。
また、かわいいからと言って食事を与えすぎて、肥満猫にしてしまうと大変ですよ!
暑い夏も、一緒に楽しくすごしていきましょう。

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