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犬アレルギーの症状は、喉(のど)にも?

      2016/04/26

飼い主に忠実で、子犬のころから飼うと、本当に家族になる犬。
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出典:http://entermeus.com/93602/

昔の日本では、犬といえば、中型から大型の犬を外で飼っていましたが、最近はマンションでもペットOKのところも増え、室内小型犬を飼う家庭が増えています。犬や猫のペットの数が、15歳以下の子供の数の約1.3倍にも及んでいます。
そうなると、問題となるのが、動物に対するアレルギーです。生活を共にするわけですから、アレルギーがあると大変です。
ここでは、犬に対するアレルギーの症状とその対策についてまとめていきます。

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犬アレルギーの症状は?

そもそも、犬アレルギーとはどういったものか、まとめておきましょう。
アレルギーとは、人間が、アレルゲン(アレルギーのもと)によってアレルギー反応が引き起こされた状態をいいます。
アレルギー反応とは、体内に入ってきた異物に対し、白血球などの免疫系が必要以上に反応することを言います。

そして、そのアレルギーのもとになる抗体つまりアレルゲンによって、食物アレルギーや動物アレルギーなどと呼ばれています。
ここでいう、犬アレルギーは、アレルゲンを犬が出していることを言います。

犬の何がアレルゲンか?というと、犬のフケや唾液に含まれるいくつかのアレルゲンが、空気中に浮遊したり、犬との接触で吸い込んだりすることでアレルギーが起こります。室内で飼う猫も同じようにアレルゲンを持っていますが、犬のアレルゲンとは異なります。
なので、犬のアレルギーはあるが、猫のアレルギーがない。逆に犬のアレルギーはないが、猫はあるという人も多くいます。
日本人の1割強が、動物アレルギーを持っているといわれています。
<関連記事:猫アレルギーの症状を抑える対策は?!/

犬アレルギーの軽い症状


喘鳴(呼吸がゼーゼー)
目の充血・かゆみ
鼻水・鼻のムズムズ
くしゃみ
皮膚の発赤
この軽い症状には、花粉症や風邪と同様な症状になることもあります。 アレルギーと風邪の違いは、発熱や体の倦怠感がない状態で、のどに違和感があれば、まずアレルギーを疑うべきでしょう。 花粉の季節でもない場合は、動物のアレルギーを考えてみましょう。

犬アレルギーの重い症状

下痢
嚥下困難(ものが呑み込みにくい)
呼吸困難
めまい
吐き気・嘔吐
心拍数の増加

犬アレルギーの原因

次に犬アレルギーの原因を細かく見ていきましょう。
人間が過度に反応してしまう犬の体内で生成されるアレルギーの原因物質(イヌアレルゲン)は現在、7つ見つかっています。それぞれ名前が付けられています。Can f 1からCan f 7まであります。この名前の付け方は、犬の学術名”Can f”に、みつかった順に番号で表されています。Can f1~3が主なイヌアレルゲンと言われています。順に簡単に説明します。

Can f 1
犬の皮脂腺から分泌される「リポカリン」(lipocalin)というタンパク質の一つで、犬の毛、フケ、唾液中に多く存在しています。
犬アレルギー人のうち、約半数はこの物質に対してIgE抗体を持っているといわれています。非常に小さいため、ホコリなどの微粒子に付着して空気中を漂い、容易に拡散します。

Can f 2
Can f2 も同じ、「リポカリン」(lipocalin)から構成されていますが、分子の構造が少し異なります。これも犬の唾液線から分泌されます。
Can f2の類似物質は、ネコ、ウマ、ウシ、ラット、マウス、ゴキブリにもみられ、Can f2にアレルギーを示す人は、その他の同種アレルゲンを持つ動物にも注意が必要です。

Can f 3
「アルブミン」(albumin)というタンパク質から構成されています。
アルブミンは一連のタンパク質を表しており、卵の白身にも含まれています。また、猫アレルギーを示す人のうち、約半分弱は犬のアルブミンにも反応したというデータもあります。

Can f 4
「脂質輸送タンパク」という物質から構成されており、犬のフケに多く含まれます。

Can f 5
「アルギニンエステラーゼ」(Arginine Esterase)というタンパク質から構成されています。

Can f 6
「リポカリン」(lipocalin)ファミリーの一つから構成されています。

Can f 7
「Can f 7」はごく最近に発見された新しいアレルゲンで、細胞小器官「リソソーム」に含まれる「NPC2」というタンパク質から構成されています。

犬アレルギー出ない犬がいるのか?

イヌアレルゲンには、いろいろなタンパク質があります。そして、このアレルゲンに反応するIgE抗体もそれに対応して人間が持っています。
それでは、イヌアレルゲンを持たない犬はいるのか?と考えますが、現在のところ残念ですがそんな犬はいません。
しかし、実は犬の種類により、IgE抗体の検出率(アレルギー反応のおこしやすさ(感作率))には差があることが報告されています。
その報告では、8犬種のアレルゲンで感作率が調査されています。

コッカースパニエル42%
セッター52%
ラブラドール52%
コリー54%
ゴールデンレトリバー58%
アルサティアン66%
プードル68%
ダックスフンド74%

という結果でした。つまり、アレルギー反応はダックスフンドよりコッカースパニエルの方が出にくいという結論です。

ペットショップでも、アレルギーが出にくい犬種として、

ベドリントンテリア
ビションフリーゼ
チャイニーズクレステッドドッグ
アイリッシュウォータースパニエル
ケリーブルーテリア
マルチーズ
プードル
ポーチュギーズウォータードッグ
シュナウザー
ソフトコーテドウィートンテリア
メキシカンヘアレスドッグ

を薦めるむきもありますが、これらの犬種が決してアレルギーを起こさないわけではありませんので、くれぐれも注意してください。

犬アレルギーの予防

犬アレルギーの予防は、ずばり犬を飼わないことです。しかし、どうしても飼いたい場合もありますよね。
その場合は、まず何にアレルギーを持っているかを正確に知ることが大切です。犬アレルギーの症状として、ハウスダストのアレルギーと似通った症状がでることがあります。逆に、検査したら、ハウスダストのアレルギーだけということも考えられます。この場合は、家をきれいにするだけで、予防ができることとなり、犬を飼うことができます。

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犬アレルギーの検査は?

犬アレルギーを予防するためにはまず事前にアレルギーテスト受けて、実際に何に、アレルギー反応が出ているのかを確認することが、必要です。犬アレルギーだけでなく、食物アレルギーの場合などは細かく検査する必要があります。
<関連記事:食物アレルギー-症状別の検査とは?その費用は?

上記でも記載しましたが、犬アレルギーと思っていても実は、犬の毛に付着した花粉やその他のアレルゲンに由来するものである可能性もあります。アレルギーテストを受け、一体何がアレルギー反応を起こしているのかが明確になれば、安心して、犬を飼うこともできますし、たとえ犬アレルギーがあったとしても、取れる対応もあります。

犬アレルギーを検査する方法としては、「プリックテスト」と「RASTテスト」が現在のところ主流です。

プリックテスト

前腕の内側の皮膚の表面を血が出ない程度に針で軽く刺すように傷つけます。そこにアレルゲンを一滴たらします。15分から30分間をおいて、蚊に刺されたように赤く変色したり、はれる直径を図り数値化する検査です。 これを各アレルゲンのたんぱく質で行います。

RASTテスト

少量の血液を採取し血液中に「IgE抗体」と呼ばれるアレルギー反応の副産物が出るかどうかで判定します。この方法では、200以上の抗体を判定できます。 ただし、抗体反応があっても実際にアレルギー反応が起こらない場合もあります。

犬アレルギーの治療

現在、犬アレルギーに対する特効薬はありません。
よって、治療法は犬を飼わないか、飼うことをやめるのが原則です。
しかし、犬を飼い始めた後でアレルギー症状が出てしまった場合は、犬に罪はありません。そうなると、なるべく症状が悪化しないように対策を考えるしかありません。 その方法をいかに見ていきましょう。

犬に対しての対策

犬から出るアレルゲンをできるだけ、生活環境ないにばらまかないようにしましょう。そのためには、

  • 週に1回、犬をシャンプーし、時折体を拭く
    シャンプーすることで、抗原となるフケを一時的に減少できます。その後は、濡れた暖かいタオルで体をやさしく拭いてあげるだけで、毛に付いた埃、体のフケを減らす事が出来ます。
  • こまめなブラッシング
    ブラッシングも同様です。お散歩に出たときに、ブラッシングして、できるだけ毛に付着したアレルゲンを落としましょう。
  • 外犬にしましょう
    中型から大型の犬を飼っている場合は、できれば外犬にして、家の中でアレルゲンをばらまかないようにしましょう。
  • 皮膚病になりやすい犬種を避けましょう
    これから犬を選ぶのなら、ウエストハイランドホワイトテリアなどの皮膚疾患に罹患しやすい犬種は避けましょう。皮膚病にかかるとよりアレルギー性蛋白を産生します。

環境に対しての対策

犬が室内に入ったり、飼い主も外で犬を触った場合にアレルゲンが室内に運ばれます。そんなアレルゲンも除去していきましょう。

  • HEPA(High Efficiency Particulate Air Filter)フィルター使用の空気清浄機を設置しましょう。
    空気中に漂うアレルゲンをいち早く除去するのに、最適なのがHEPAフィルター付きの空気清浄機です。
    通常運転だと、ほこりを検知してスイッチがON/OFFを繰り返しますので、アレルギー対策としては、常に”on”にしましょう。
  • 室内から布製のものをできるだけ排除しましょう。
    アレルギーで一番おいてはいけないのは、絨毯やカーペットです。
    ほこりは目立たない分、繊維の間にほこりや、フケ、ダニが入り、アレルゲンの温床となります。
    そのほか、カーテンなどは、週に1回は洗ったほうが良いですね。
    家具にかける布などは、まったくの逆効果です。家具にほこりがたまるのであれば、軽く濡らした布巾でほこりをふき取りましょう。
  • 壁の拭き掃除も効果的です。
    以外とみなさんやらないのが壁の拭き掃除です。犬や猫は、壁際を歩きます。アレルゲンは以外にも壁に付着しています。
  • 掃除機もこまめにかけましょう。
    ただし、掃除機もHEPAフィルター付きか、サイクロン掃除機でないと逆に部屋中にアレルゲンをまき散らす結果になりますので要注意です。
  • 寝室には、犬を入れない。
    犬を抱いて寝るような危険なことは絶対にやめましょう。

飼い主にやる対策

アレルギーが出ない体質に変えるしかありません。
アレルギーではさまざまな体質改善や根治療法が出ていますが、犬アレルギーに対して果たして効果があるのかはわかりません。

ただし、子供の犬アレルギーに対しては、赤ちゃんの頃から犬を飼うと、アレルギーが出にくくなるといった研究結果も出されています。しかし、その逆でまったく効果がないという説もあります。

花粉症などの場合は、花粉を微量だけ毎日、花粉の飛ばない季節に長い期間投与することで体質を変えてアレルギーが出ないようにする方法もありますが、犬アレルギーに対しては、まだ聞いたことがありません。

◆まとめ◆
ペットとして、元気で人懐こくて一緒に居ても楽しいワンちゃんですが、ひとたび、アレルギーが出ると本当に大変です。
犬と猫を比較すると、犬のほうが猫よりもアレルギーが出にくいという説もあります。まだ犬を飼ってない人は、飼う前にアレルギーの検査をすることと、仮に犬アレルギーが出たらお医者さんとよく相談することをお勧めします。

上でも記載しましたが、飼い始めると犬の寿命は12年~17年あります。その間、アレルギーで苦しむことにもなります。
飼った後に、アレルギーが出て、飼えなくなると人も犬も悲劇です。

アレルギーを持っていても、どうしても飼う場合は相応の覚悟を持って飼ってあげてください。犬も猫も命を持った人と同じ生き物です。人の勝手で、飼ったり、捨てたりは絶対にやってはだめですよね。

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