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犬の熱中症対策は?

      2016/04/03

暑い夏、人も熱中症にかかりますが、実は犬は、熱中症になる危険が人よりも高いことをご存知でしょうか?img_07[1]出典:http://www.meron-net.jp/c/useful/feature/201207-2.html

熱中症(ねっちゅうしょう)は、体内で発生した熱が、うまく外に排出できず熱がたまり、体温が通常よりも上昇して発生する体の機能不全に陥った状況です。
人間は、急激な体温上昇を抑えるために発汗し、その汗が渇くときに気化熱を体から奪うことで調整しています。しかし、犬は汗腺(汗が出る皮膚の構造)がほとんどなく、人間のように汗をかけません。犬は主にパンティング(あえぎ呼吸)で呼吸器系を使って体から熱を放出します。
しかし、人間の発汗による放熱に比べパンティングでの放熱の効率は低く、気を付けていないと体の中に余分な熱がたまってしまい、熱中症にかかって最悪のケースでは死亡してしまうこともあります。 また、犬は人間が暑さを感じる顔の部分と、犬が歩く場合の姿勢の低いところでの温度差(3~4℃)もあります。犬は、夏場は飼い主以上に暑さを我慢しています。

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犬の熱中症の原因

犬が熱中症にかかる主な原因としては、
・屋外飼育
・真昼間の散歩
・夏場の車内放置
・肥満(熱がこもりやすくなる)
・短吻犬種(鼻筋が短いので冷却能力が劣る)
・過剰な運動
・ドライヤーの熱風   などです。
シャンプーあとのドライヤーの熱も犬にとっては、排出できない熱を受けていることも考える必要がありますね。

犬の熱中症の症状

犬が熱中症を発症した場合の症状は次の通りです。
・元気がない
・ぐったりしている
・食欲不振
・呼吸が荒い
・ふらふら歩いている
・大量のヨダレ
・脈拍・心拍数の増加
・口の中が鮮紅色
・ 眼振(がんしん=眼球が不規則に動く)
・嘔吐
・下痢・血便
・けいれん
よく見るとこれらの症状は、ヨダレの項目を除くと、人間の子供の熱中症の症状と同じです。
ただし、細菌やウイルスの感染による発熱により、体温が上昇することがあります。この場合は、体温の上昇で細菌やウイルスを殺そうとするものですので無理に体温を下げる必要はありません。その見分け方は、パンティングをしているかどうかです。
パンティングをしている場合は、犬が意図せず体温が上がっている証拠ですので熱中症の可能性が高く、パンティングをしていない場合は、犬の体が自ら体温をあげているので細菌やウイルスの感染の可能性が高いといえます。

犬が熱中症にかかったときの応急処置・治療法

犬が熱中症にかかったときの処置と治療法には以下のようなものがあります。

  • 体温を下げる
    熱中症の症状が疑われる場合、すぐに日陰などの涼しい場所に移動して水を飲ませ、体に水をかけます。
    そして扇風機やうちわなどで風を送り、気化熱によって体温を下げましょう。人間が汗をかきそれが渇くときに体を冷やすことをやってあげるわけです。
    しかし、暑いからと言って、かき氷や氷水は冷たすぎて血管の収縮を引き起こすため、使わないほうがいいと思います。
  • 応急処置が終わったら獣医さんへ
    応急処置が済んだら獣医さんの元へ連れて行きましょう。
    一般的に、熱中症の症状が現れてから30~60分以内に適切な処置を施せば経過回復は良好です。しかし2~3時間経過し、体温が41度まで上昇してしまい、血便など重篤な症状が現れてしまった場合、障害が残ることや命を落としてしまうことがあります。
    飼い主は、愛犬をよく観察し、症状の変化に合わせた機転と行動力が愛犬の命を救います。

夏をむかえる飼い主の心構え

熱中症の多くは、人間と犬の体温調整能力が同じであると勘違いした飼い主の油断によって生じます。

犬は全身を毛で覆われていて、寒さに強い反面、暑さが苦手です。 このような犬の特性を理解せず、飼い主の感覚だけで犬と一緒に行動すると思わぬ病気や事故につながります。ここで、犬の体温調節についておさらいしておきましょう。

犬と人間の体感温度の違い

犬も人間も体温調節をする場合に、気化熱と放射熱を利用します。
【気化熱】水が蒸発するときに、水蒸気になるエネルギーを皮膚や呼吸器から奪っていきます。
【放射熱】皮膚と大気の温度差で直接熱を放射します。
気化熱を利用して人間は発汗(汗の蒸発)、犬はパンティングにより体内の熱を放出しています。
また、犬は、被毛を持っていることから、皮膚からの放射熱を出すことが非常に難しいので熱がこもってしまいます。

    • 犬の汗腺
      人間は、体中に存在している汗腺(かんせん)という分泌腺から汗を噴き出すことができますが、犬に汗腺はほとんどありません。その結果、水分を気化できる部分が呼吸器系の表面に限定されてしまい、放出できる気化熱も少なくなります。つまり、犬は体温がこもりやすいということです。その代り、冬場は被毛の下で汗をかくことがなく常に暖かく体温を保つことができます。
    • 犬のパンティング(あえぎ呼吸)
      犬は呼吸器表面の水分を効率的に蒸発させるため、「パンティング」と呼ばれる激しい呼吸(ハー、ハーという息)をします。しかし犬は、体内の熱を放出するためにパンティングを行いますが、パンティングをすることで肋間筋や横隔膜といった筋肉の収縮運動を伴い、発熱します。せっかく冷えた体もすぐに温まってしまう結果になります。 このパンティングは、愛犬からの「暑いよ~」という言葉ともとれます。
    • 被毛
      ほとんどの犬は被毛が体を覆ています。これは、外で活動する動物が皮膚を傷つけないようにすることと、熱を逃がさないようにし、体温を保つためです。その結果、夏や暑い環境下では体に熱がたまる結果になります。

「汗腺をもたないこと」、「パンティングを要すること」、「被毛を持つこと」という特徴により、犬は寒さに強いけれども、体温を下げることが苦手ということを十分理解することで、犬の熱中症を防ぐことができます。
また、犬の体感温度は、人間がダウンジャケットを一枚、常に羽織っていると考えるとよくわかります。
「そんなの夏場は耐えられない」という声が聞こえてきそうですが、犬の体感温度を体験するにはやってみるのもよいかも知れません。ただし、短毛犬のピンシャーなどは薄手のコートやシャツくらいと考えるとよいでしょう。短毛犬はその分冬場に弱いといえます。

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犬の熱中症対策

犬の熱中症(ねっちゅうしょう)は、人の熱中症よりも気付きにくく、想像以上に危険な症状です。
そんな愛犬への思いやりとしてその対策を見ていきます。
<関連記事:犬の熱中症対策グッズは?

扇風機

扇風機の風を受けると涼しく感じるのは、肌から汗や水分が蒸発するから感じるわけで、犬は汗をかかないので、風が当たっても涼しくありません。 むしろ、外気温が高い状況で扇風機の風を当てるとドライヤーを当てているかのように熱中症を促進してしまいます。 もし、暑さが厳しいときに、扇風機を犬に充てる場合は、霧吹きなどで、水分を与えてやり、気化熱が発生できるようにしてあげましょう。 そうすることで、犬も扇風機の恩恵にあずかることができます。ただし、霧吹きを犬が嫌がったり、霧吹きをかけすぎて、犬が身震いで水を飛ばしてしまわない様にしましょう。

また、犬小屋に扇風機を設置する場合も犬小屋の中が暑い場合に限ります。 扇風機に犬が興味を示し触ることでけががない様に設置することも忘れない様にしてください。

エアコン

エアコンで部屋の室温自体を下げるのが一番です。しかし、電気代もかかりますので、遮光カーテンなどを使ったり、エアコンと扇風機で部屋全体を冷やすなどの工夫をすることも大切です。

被毛を夏仕様にトリミング

犬も、被毛が抜け替わる犬種もありますが、室内犬の場合は、夏場は、被毛をやや短めにトリミングしてあげるといいでしょう。
人間の衣替えといったところです。ただし、いくら暑いからと言って、地肌が露出するまでカットすると紫外線の影響を受けたり、けがの原因にもなりますので、また、犬の被毛の場合、外気温が体温よりも高い場合は、逆に外気温度から体を守りますのでトリマーと相談のうえ長さを決めましょう。

飲み水

犬も人間と同じで、脱水症状になるのが一番危険です。どんな時も飲み水がある状態にすることが本当に大切です。

散歩のスケジュールを変える

日中の直射日光が当たる屋外は、犬の姿勢の位置は人が感じる以上に暑いところです。
また、 犬はアスファルトや地面からの照り返しをもろに浴び、想像以上に体感温度は高いといえます。
夏場は、日の照った日中を避け、朝方や夕方に散歩時間を変更してください。夕方も、完全に日が落ちてからのほうが良いでしょう。散歩に出る前は、しゃがんで、愛犬と同じ目線まで下がり気温を確認する、地面を触って熱くないかを確認するなどの後散歩に出ましょう。そして、散歩の時間を短めにし、ボール遊びなどは少し控えたほうがいいかもしれません。

車の社内放置は厳禁

人間の赤ちゃんと同様に、短時間でも絶対に車の中に放置してはいけません。10分程度でも十分危険な領域です。

屋外犬の場合

犬を屋外で飼育している場合は、夏の間室内にいれるのがよいですが、できない場合は次のような対応を考えましょう。

  • 日陰を作る
    直射日光をさえぎる「すだれ」や「よしず」、ビニールシートのようなものを小屋周辺に設置しましょう。
  • 飲み水を切らさない
    夏場はボールに入れた水も早く蒸発してしまいます。2~3時間おきに犬の飲み水を確認し、絶対切れないようにします。
  • 地面からの熱を遮断
    犬小屋を高床式にし、熱せられた地面からの熱が、直接床に伝わらないようにしましょう。
  • 日光の直射を避ける
    犬小屋の入り口が太陽の指す方向に向かないようにしましょう。
  • プール
    入れるのは、もちろん犬専用のプールです。体温より冷たい水に入るとかなりの冷却作用がありますが、必ず飼い主監視の下で入らせてください。
  • 打ち水
    犬小屋周辺に打ち水をすると、若干地面の温度が下がってくれます。また、犬小屋の外壁に水をかけても、少しだけ小屋内の気温上昇を抑制してくれます。

◆まとめ◆

夏場は、犬にとっては非常につらい時期です。飼い主は、犬の性質や特徴を理解し、愛情をもってともに過ごすことが大切です。暑い夏も、一緒に楽しくすごしていきましょう。

関連記事:猫の熱中症の対策は?

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